『アーキテクチャの生態系 情報環境はいかに設計されてきたか』 濱野智史著 NTT出版
- 作者: 濱野智史
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 2008/10/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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アーキテクチャ/環境管理型権力
①任意の行為の可能性を「物理的」に封じてしまうため、ルールや価値観を被規制者のがわに内面化するプロセスを必要としない
②その規制(者)の存在を気づかせることなく、被規制者が「無意識」のうちに規制を働きかけることが可能
(EX)飲酒しているときはエンジンがかからない
生態系という認識モデル
ある環境において、膨大な数のエイジェントやプレイヤーが行動し、相互に影響しあうことで、全体的な秩序がダイナミックに生み出されており、しかもそこから新たに多様な存在が次々と出現する。
部分が相互作用することで全体が構成されていく。
(EX)ウィキペディアなど
ニコニコ動画における「仮想同期コミュニケーション」の発見すごくおもしろいとかんじた。
ミクシーのような都市・集合住宅という言葉もおもしい。
アーキテクチャの設計によって社会をハッキングできるなら(著者はオプティミズム以上のこと感じるそうだ) 建築にも同じことがいえる
進化論的な変化を考える時 偶然に環境に適応できる種が生き残っていくが、そのような特性は偶然によるものであり
未来を予測することは不可能であるが、 まずは常に進化前夜である現代をいかに緻密に読み取りアーキテクチャを設計していくか
が重要であるとかんじた。