2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

round about journal 2009 -inside the process-

共通テーマ:「手の内側」 コミュニケーションが複雑さを増し、高度に専門分化した私たちの社会においては、建築にせよ、情報環境にせよ、社会制度にせよ、「誰が」「何を」設計するかが決定的に重要な問題となっています。そこでここでは、設計の方法論(=…

昨日東京に空爆が起きる夢を見ました。テレビをつけてもネットを見ても情報がでてこない。8チャンネルは放送しているかれお台場は無事かと 確認したり、窓の外から爆発が見えたり暴動が起きていたり。マスメディアによって現状を確認したり、自分のとるべき…

『小さな図版のまとまりから建築について考えたこと』   石上純也 著

文章と図版を等価にまとめ、全体像をあいまいにとらえるということを目的にしたという。 どのプロジェクトについての文章・図なのか、とくに大きく見出しがついていない。僕たちの世代の設計課題のプレゼンテーションはこの人のドローイング(SNAA風?)にか…

『神奈川工科大学 KAIT工房』 見学   設計 石上純也 

フラットバーの柱の傾きや大きさ、柱の密度を微妙に変化させることで約2000㎡の平屋に多様な空間が生まれていた。 半径2Mの柱の微妙な変化が、身体をエスコートしていく感覚を産み出していることに驚いた。柱の傾きが方向性を生んでいる。 一本一本の柱は華…

都市へ仕掛ける建築 ディナー&ディナーの試み  ミース・ファン・デルローエ賞

”爆笑問題のニッポンの教養” ゲスト 西沢立衛

爆笑問題の二人の「写真がとりたくなる」「まるみえじゃん」「おしゃれだな〜」「まるでからくり屋敷だな〜」という素直な感想に共感した。森山邸での撮影はものすごく宣伝効果があっただろうし、対話もかなり当たり障りのない受け答えだった。写真がとりた…

『花とアリス』 監督 岩井俊二 

[rakuten:book:11602640:detail]仲良し女の子二人組の話、「ハナ」は思いを寄せる先輩が頭をぶつけ倒れるところを目撃する。意識が戻った先輩に、先輩は自分に興味があった事実を記憶喪失をもって偽装する。「ハナ」は親友アリスを先輩のモトカノと捏造する…

『具体美術宣言』 吉原治良 を読んで

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1956年に吉原治良による『具体美術宣言』・「具体美術に於ては人間精神と物質とが対立したまま、握手している。」 詩的で美しい表現で、以前読んだときからとても印象に残っていた。・「物質は物質のままでその特質を露呈したとき物語りをはじめ、絶叫さ…

はてなダイアリー

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そもそもこのはてなダイアリーはどういった構造をもっているのか疑問だった。 ごく簡単にかみくだいてみると。はてなダイアリー上の文書は、どの文章がどのような役割をもつかの約束があり、かつ相互観照可能な文章(ハイパーテキスト)であり(ここまでがHT…

しりあがり寿

『箱舟』 降り止まない雨によって、都市は水没してしまう。 夢を追う若者、中年サラリーマン、純粋な学生カップル、TVコメディアン、さまざまな視点から水没していく都市を描く。 降り止まない雨により、水没していく世界では、ヒエラルキーがフラットになっ…

五十嵐太郎の「ゼロ〜イチゼロ」的建築シーン 「ヤンキー・デザイン」の危険な魅力/五十嵐太郎氏・連載(1) を読んで

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AKIRA(1) (KCデラックス)作者: 大友克洋出版社/メーカー: 講談社発売日: 1984/09/14メディア: コミック購入: 11人 クリック: 157回この商品を含むブログ (197件) を見る透層する建築 [ 伊東豊雄 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 資格・検定 > 技術・建築関…

『中層集合住宅』 建築計画・設計シリーズ 1996 市ヶ谷出版 を読んで

1996年に出版された本であるが、日本における集合住宅の初期の流れが簡潔に紹介されている点がよかった。 日本における集合住宅の第一歩は関東大震災による不燃化・戦後復興による住宅不足であり、当時設計されたプランにみられるダイニング・キッチンの考え…

『磯崎新の建築談義♯9 サン・カルロ・アッレ・クァトロ・フォンターネ聖堂』 磯崎新 著  篠山紀信 写真

サン・カルロ・アッレ・クァトロ・フォンターネ聖堂 17世紀 (磯崎新の建築談議 09)作者: 磯崎新,篠山紀信出版社/メーカー: 六耀社発売日: 2003/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (2件) を見る フランチェスコ・ボッロミーニ1…

増井俊之の「界面潮流」 を読んで

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増井俊之の「界面潮流」 第28回 不在問題 2008年12月 5日の記事 を読んで本文からの抜粋①「ボタンの数などを絞った簡潔なインタフェースの思想に気付かない人が、安直に機能やボタンを追加してしまうこともあります。機能やボタンが存在することには誰でもす…

『アーキテクチャの生態系 情報環境はいかに設計されてきたか』 濱野智史著 NTT出版

アーキテクチャの生態系作者: 濱野智史出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2008/10/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 99人 クリック: 1,146回この商品を含むブログ (262件) を見る情報環境におけるアーキテクチャに観点をおき生態系的に分析しその進化…