SUMIKA project 見学 in 宇都宮

縁あってSUMIKA projectの見学会に参加することができた。
伊藤豊雄・藤森照信・西沢平良・藤本壮介の住宅作品を一気にみれるチャンスはそうないので、とてもいい経験になった。
いくつかきずいた点を記録
見学順

西沢平良
FRP折れ板からさすやわらかい光が、屋根材の操作、中空ポリプロピレンシートのルーバーに粗密を与えることによって、室内の光の強弱が操作されている。
中空ポリプロピレンシートを透過する光が美しく、霧の中の光線のようであり、光を視覚化している。
床材に、コンクリート、カバフローリング、芝と3つのテクスチャーを使い、開閉可能な壁をオープンにしたとき、外部との関係が変化する。芝は外部として介入しる。

藤本壮介
一見崩れてしまいそうな、白いキューブの配置はキュビズム絵画のような動的な印象をあたえる。
内部にいるような東京の都市の風景の表象として、内部のような外部をつくるという意図を感じられるのは、大きなガラスの開口から他の部屋の風景が見えるという点、キューブんい囲われた外部から、そのどちらの部屋の内部をみる事ができるという点から、内部・外部・内部が視覚てきに結ばれる一室空間性を見ることができるからなのかもしれない。
離れたキューブをつなぐガラス空間において、外壁が内壁になり、ガラス空間をとうして、ふたつの内部空間がつながれている点が非常に面白い。
内部で斜めに視線が抜けていく感覚は非常におもしろかった。
三次元てきな空間構成はラウムプランに通じるところがあるが、離れたキューブがガラス空間に媒介されることによって、外部内部の境界があいまいになっていくような構成法は新たな可能性を感じる。

藤森照信
洞窟のような空間という意図は、リビングにおける壁と床・天井の接着面が、45°の材をあいだに挟むことによって、壁・天井のワラ入り漆喰により成立している。にじり口のような小さなドアは洞窟にかがんではいっていくような感覚を呼び起こさせる。
二階の茶室、コドモ部屋に上がるは梯子のあるスペースは非常におもしろかった。
コドモ部屋の空間は、壁が少し傾いているため、窓にむかってパースがきき、居心地の良さを感じた。

伊藤豊雄
六角形を基準とした単純なジオメトリーが、樹木の下にいるような感覚を想起させる。
ボルトが見えてこないように、鉄筋を木材に差込みエポキシ樹脂で固定するという工法とり、非常にきれいなディテールになっている。
正方形のプランをもった立方体の内部は、不規則な柱と、梁の配置により、空間が有機的に感じることができ。
スタティックな印象を払拭している。
FRPの白い外壁部の荒さは意図的だったのだろうか?