SUMIKA project 〜プリミティブな暮らし〜 講演会 IN 津田ホール

本音の批評が飛び交うエキサイティングな議論だった。藤森&伊藤による、西沢&藤本批評は非常に刺激的であり現代建築批評に通じる議論への展開は、問題を再認識するよい機会となった。

藤本氏の批評において、
・図式的すぎ、かつ図式が内発的に生成されていくプロセスが感じられないという点から空間との関係性に希薄さが生じている。
「キューブ(には世界がないBY伊藤)」
「白」
「ガラス」
・という点を現代建築の病と指摘し、はじめから与えられた図式を成立させてしまうかのようなプロセスを捏造してきた仕組みを暴いている。

・近代建築への批評性を持ちながら、すみよさや心地よさという観点を、どれだけ客観的に思考し判断していくかという視点を建築家はもつべきである。