台場公園 (第三台場)見学

ということで台場公園を見学





















黒船来航にそなえきずかれた台場。
石垣や、遺跡のような、台場跡や陣屋跡は昭和2年の復元だそう。
しかし、ながい時間をすぎることによって、モルタルがはげレンガがむき出しになり遺跡のようなたたづまいを示している。
陣屋後の基礎の復元は、南北にのびるべた基礎のうえに左右不均質な個数ブロックが並び、不思議な魅力をあらわしている。
もはや、なにものの基礎ではなく、ただ基礎の位置ををしめしているであろうコンクリートブロックである。

土手の下に下りるには、岩がしかれた階段か、猫が一匹とうれるくらいの幅に草がありとられ地面がむき出しになっている幾本かの道を選ぶことになる。

周囲にめぐる土手のせいか、したにおりると自然と周囲の音がシャットダウンされ静かになる。
レインボーブリッジをはしる車の音が徐々に消えていく。
周囲のびるは土手に隠れ空が広い。

土手をおりてもさらに視線をさえぎるくらいの小さな土手にかこまれ釜跡を示すコンクリートの塊があらわれる。

人気がなく火薬庫の闇は不気味でぞっとするような感覚がある。

地面にしかれた不均質なコンクリートタイルや、ばらばらとおかれたキューブ状の岩は、どこをさすでもなく場に方向性をあたえている。
小屋の基礎をあらをしているかのような方形のコンクリートのフレームは、基礎としての役割を終えたあと緩やかに空間を仕切っている。

歴史をよみとくのではなく、いまもなお明確によみとることのだきる秩序のなかの、復元された台場の断片の朽ちたイコンや、それらに影を落とす植物がおりなす空間におどろかされる。

復元が朽ちて遺跡のようなたたずまいを示すのがいい。