『東京奇譚集』 村上春樹 著

エッセイで書いてもても、座談会ではなしても、反応がいまいちだったという話から始まる短編集。
たしかに冒頭で語られる話は、村上さん!イマイチ。(笑)
すいません、でもそんなところに親近感すら感じてしまいます。
イスラエルでの授賞式のあのスピーチのことを思うと、なんて魅力的なんだと思ってしまいます。
あとがきがほとんどない、村上作品のなかで、作者が一冊の中に登場するのはすごく新鮮。

「どこであれそれが見つかりそうな場所で」という短編は、卒業設計の敷地をさがす僕のよう、村上さんはどこでそれを感じていてどうやって小説にしているのだろう?
ほんとはなんにもしていないけど「それ」がみつかりそうな場所にいくんだよっていってるだけで格好よく感じる。



mixiがおもったとうり中毒。
なつかしい人たちと再会できるのはいいけど。
mixiの礼儀みたいなものを体得しつつあるのがコワイ。
mixi的文体もコワイ。
アーキテクチャの生態系』の「繋がり」充っていうのもいまでは納得がいく、始めるのが三年遅かった。
ほんとによくできてる。