『谷川俊太郎の33の質問』 谷川俊太郎 著    から考える。

谷川俊太郎の33の質問 (ちくま文庫)

谷川俊太郎の33の質問 (ちくま文庫)

中学の同級生と久しぶりに会って、すっかり大人になったみんなとお酒を飲んで、たくさん話す。

帰り道で、ふと『谷川俊太郎の33の質問』のことを思い出す。(偶然!ぼくらの生まれた年に出版されている)

谷川俊太郎が、33のとてもしゃれた質問を、武満徹や、岸田今日子などの著名人に質問する。
金・銀・鉄・アルミニウムのうちどれがすきですか?」や「自信をもって使える道具はなんですか?」など、、、33個の質問がつづく。 
どんな専門分野のひとでも、答えられる質問で、一見とるに足らない質問でもある。







星空をみて、サソリやカメの形を見つけて、たくさんの星座を見出した人たちがいた。昔の人の想像力はすごい。驚く。
(後におかげでぼくたちは、毎朝、生まれ月の星座占いで、その日の運勢を知らされる。今日のラッキーアイテムは茶色いブーツですと。)




谷川俊太郎の質問に対するそれぞれの人の答えは、星空の星のようなものだ。
あっちの質問の答えと、こっちの質問の答えを結び合わせて、ぼんやりとある像が浮かび上がる。
それは、その人の人柄を、形にしたものかもしれないし、まったく関係のない国の風景や動物のイメージかもしれない。
真っ暗な(その人をまったく知らなければ知らないほど真っ暗な)なかに、質問の答えが星のように小さな光をともす。
僕は目をこらせて勝手に、そこに動物の形や、イメージを見つけ出そうとする。
何度も結んではほどき、するするとつかんだ手からぬけおちるイメージをなんとか掴もうとする。




(なにを書こうとしたのか、かわからなくなって来た)







(方向転換)とにかく、2つ質問するのでそれとはぜんぜん違う質問に答えるように、8つの答えをいって、はじめの2つの質問に答えて下さい。というようなやり方で相手に質問するほうが、一問一答の質問より、何倍も相手を知ることができるだろう。






(方向転換)とにかく、大事なのはおもしろい答えではなくて、おもしろい質問で、質問に対する答えを質問した側が、うーん、と考えるのが、推測するのが、相手を知るということだろう。わかったようで、わからない。だから面倒で、忍耐がいる。じれったくて、時間がかかる。はずかしい言い方をすれば「恋愛」みたいだ。






(方向転換)とにかく、わかったようで、わからないので、面倒で、じれったく、時間がかかるので、忍耐がいることに、必勝テクなどなく、茶色いブーツはラッキーアイテムでもなんでもない。






(方向転換、一周まわってもとに戻る)とにかく、わけのわからない質問に、わけのわからない答えをすることを、できるだけ緻密
にしてきた人たちに、人は驚かされつづけている。






星空をみて、サソリやカメの形を見つけて、たくさんの星座を見出した人たちがいた。昔の人の想像力はすごい。驚く。