『イレイサーヘッド』デヴィット・リンチ

へヴィーな問題をいったん棚上げして、映画鑑賞。
どうしてデヴィット・リンチっていうひとが、こんなに有名でもてはやされているのかいっきに腑に落ちる。
まぎれもなく奇才。
グロな表現がまったくダメな僕にとっては早送りのシーンがおおかったけど、不条理をじでいくシーンの数々は笑ってしまうほどおもしろい。
矛盾したことをつきつけられるとヒトは笑ってしまうとなにかで読んだけど、早送りすべきグロとお笑いシーンばかりだと、この映画をかたづけてしまう、おバカな自分に無念。

この映画を、日本にもってきて、シチュオアニストと混ぜたのが寺山修司の映画『書を捨て街へ出よ』だろう。
寺山修司の映画のルーツが、デヴィット・リンチにあるかどうかは知らないけど(たぶんある)。
寺山は「笑うヤツが嫌いだ、僕は笑ったことがない」とホントか嘘かよくわからないことを何かのインタビューでいっていた。
矛盾を笑ってすませないで、真摯に受け止めることができたヒト達が、矛盾を矛盾したまま受け入れ、脈々と矛盾を表現することを受け継いでいるのだろう。





主人公の髪型がかっこいい!

日本人が真似するとこうなっちゃう




ちなみに、英語のリスニングのつもりで見たけど、極端にセリフがすくない。
そもそもカルト・ムービーで英語の勉強とはずいぶん間違ったやり方である。