2009-01-01から1年間の記事一覧

『日常的実践のポイエティーク』 第三部 空間の実践  第7章 都

操作概念? ユートピア的、都市計画的なディスクールによって創設される「都市」は、3つの操作可能性によって規定されている。(1)ある固有な空間の生産。合理的組織化をはかることによって、この空間を脅かすおそれのあるありとあらゆる物理的ないし政治…

動物学的庭園

動物園はいつできてどこからやってきたのか。しらべてみると... 初期の動物園は主に王侯が所有し政治的に修好関係を結ぶ、あるいは影響下に置いたり植民地として支配した国・地域から珍しい動物を集めてきた私的な施設であり、メソポタミアや地中海世界・中…

tama zoological park

『ルイスカーン建築論集』  新学期始動

今日はゼミの第一回目。 ゼミの読書会はSD選書『ルイスカーン建築論集』、レジェメ作りの会議。十章を十人でひとり一章づつ分担。僕は第一章目だけをよんで、今日のゼミに参加。 勉強不足でほとんどカーンのことは知らずにいたが、教授の説明にものすごくひ…

『日常的実践のポイエティーク』覚えがき

なにか別のものに移行するありかた- 「メタファーとは、あるものにたいして、本来は別のものを指す名を転用することである。」 (アリストテレス『詩学』1457) フロイトが観察したのは、生後十八ヶ月になる男の子の遊びだが、その男の子は、糸巻きを遠…

群馬

免許を取るためここ数日群馬にきている。 山々にかこまれ、(来たころは、まだ山頂には、少し雪がかぶっていたのも、もうだいぶとけた)利根川から町中に用水路が張り巡らされ、ちょろちょろと流れる水の音が心地よい、その周りには黄色い花をつけた草が生い…

マイクロポップとフィリピン植民地時代 『日常的実践のポイエティーク』から考えたこと

『日常的実践のポイエティーク』を読んでいて、昨年いったフィリピンのことを思い出した。フィリピンは、スペイン アメリカ 日本と三度も植民地化を経験している。その影響は現在もなお社会経済的空間の中にも、ユートピア的空間の中にも残り続けている。ス…

『アフターダーク』  村上春樹 著

記憶は燃料である 炎は焼く紙の内容などきにしてはいないカントもグラビアも関係なく燃やしていく 記憶とはそのような燃料である ラブホテルの従業員のコオロギの記憶についてのセリフの大筋はベルグソンの『物質と記憶』におけるイマージュのありかたに照らし合わせて考…

マイクロポップ と 建築

永遠の病弱文系眼鏡少女キャラ(五十嵐太郎氏が命名)松井みどりさんの マイクロポップの概念は、五十嵐太郎氏の以下の文章により、飯島洋一氏の批判と結びつき、五十嵐氏にユニット派の議論を想起させるというみちのりを示している。 松井の問題提起は、筆…

東京から考える 格差・郊外・ナショナリズム (NHKブックス)作者: 東浩紀,北田暁大出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2007/01/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 14人 クリック: 130回この商品を含むブログ (253件) を見る見えがくれする都市―江戸から…

美術手帳 P85 『不定形な現実を映す現代美術』  松井みどり著 より 

現在、私は、「マイクロポップ」の方法に加えて、現代の予測不可能な現実と共鳴する、より流動的な世界認識のモデルに目を向けている。それは、ロバート・スミッソンが、鉱物の変形からヒントを得てつくった「粉砕化」と「堆積化」の概念だ。それは、「ある…

イタリア家族旅行

家族4人そろってツアーでイタリア旅行をしてきました。 見学した都市はローマ ポンペイ ナポリ ベニス ミラノツアー旅行なんぞとおもっていましたが、4ヶ国語を操るガイドさんの知識の豊富さに関心しっぱなしでした。 両親に感謝・ツアーうんざり・やっぱり…

『第14回アート・スタディーズ 』 in 京橋 INAX GINZA

レクチャー&シンポジウム 20世紀日本建築・美術の名品はどこにある? 第14回アート・スタディーズ 1990年〜1999年「ポスト冷戦以後の新世界」 ゲスト講師 【建築】テーマ 《グローバリズムの時代の建築家》 ◇講師 長谷川祐子(東京都現代美術館事業企画課長…

SUMIKA project写真

東京建築コレクション2009 『東京を語る』  二川幸夫 IN代官山ヒルサイド・プラザ

代官山ヒルサイド・プラザへ建築写真家二川幸夫さんの講演会を聞きにいく。『東京を語る』という題目であったが、明治における都市計画が、江戸時代の都市を受け継ぎ保存することをしてこなかった現在の東京の姿は美しくないと酷評。現代の日本の建築家や、…

アイロニー

『君はまだまだぜんぜん使えない、その理由を考えろ。』 陶芸をやっている、二十年うえの先輩の一言。何を!とおもいつつ良くぞいってくれた!と感じる。すくなとも『つかえる』人間にならなければ、つかいやすいも、つかいずらいもない。すごくつかいたい人…

SUMIKA project 〜プリミティブな暮らし〜 講演会 IN 津田ホール

本音の批評が飛び交うエキサイティングな議論だった。藤森&伊藤による、西沢&藤本批評は非常に刺激的であり現代建築批評に通じる議論への展開は、問題を再認識するよい機会となった。藤本氏の批評において、 ・図式的すぎ、かつ図式が内発的に生成されてい…

東大×芸大×東工大 合同講評会 in 東京大学 安田講堂 見学

土曜日 『1995年以後』 トークイベント IN 南洋堂

土曜日 『1995年以後』 トークイベント IN 南洋堂<<日時:2月28日(土)20:00-22:00 (19:30開場)場所:南洋堂書店テーマ:けんちく書店でけんちくとけんちく書の未来を考える出演:藤村龍至・伊庭野大輔・松島潤平・刈谷悠三/TEAM ROUNDABOUTゲスト:平塚…

音楽 スタジオ練習

今日は二年ぶりに服飾を勉強している友達と三人でスタジオにはいって演奏をした。僕は七年前にドラムをはじめて、はじめの4年たったときはドラムさえたたければ後はどうなろうとかまうものか!と考えていた。特別うまくドラムをたたけていたわけではなかっ…

ニパフ09 INプロトシアター 高田馬場

霜田誠二さん主催の日本パフォーマンスフェスティバル09の東京最終日を見に高田馬場へ。 三年前からいきたいと思っていたイベントにようやく行くことができた。ちいさな小劇場のような空間で8組のアーティストのパフォーマンスを見る。 日本・韓国・中国・…

MINICITY

http://kisouchi.myminicity.com

SUMIKA project 見学 in 宇都宮

縁あってSUMIKA projectの見学会に参加することができた。 伊藤豊雄・藤森照信・西沢平良・藤本壮介の住宅作品を一気にみれるチャンスはそうないので、とてもいい経験になった。 いくつかきずいた点を記録 見学順西沢平良 FRP折れ板からさすやわらかい光が…

ウェブ進化論

読み途中ですが メモ・ブログは連帯感を不特定多数で共有することができ、そのようなことがブログ誕生以前には存在していなかった新たな価値を創出していると考えられる。 口語的な砕けた文章の価値の側面としての「連帯感」というのはは新たな発見。 「ああ…

 島袋道浩展:美術の星の人へ  ワタリウム美術館

ストーリーを感じるモノ同士の関係の中に、そのモノ同士の関係以外の関係を結び付けている。 料理であればレシピがその関係を決めている。 島袋さんの作品をみると、モノ同士の関係から人間の関係を連想することができる。 モノのほんの小さな動作が、記憶を…

『変身』 カフカ 

ドゥルーズとガタリの『カフカ マイナー文学のために』を理解するため、5年ぶりにカフカの『変身』を読み返す。 依然読んだときの、主人公が大きな虫に変身してしまうことと、その物語は陰鬱だったいうことしか記憶になかったが、よみかえしてみると、実に…

「建築をどのように考えるか?」  槇文彦 講演会 IN東京藝術大学

槇さんは1920年生まれ、80代になってもいまだ精力的に設計活動をされている。 初期のプロジェクトから、最新のプロジェクトまで体系的に分析した図に始まり。 建築の時間性、テクノロジー、表層というカテゴリーをあげながらどのように、現代に建築を…

石上純也 講演 「自作について」

石上さんの講演会をきくのははじめてであったが、やはりものすごい人であると感じた。設計依頼を大きく読み替え、根本から計画を提案している、ホテルのSOHOへの転用プロジェクトは、ワンフロア改修するのではなく既存の22階だてのホテルを、一階から最上…

『animated 発想の視点』  平田晃久 著

内発性・A A` A``・開かれた原理・対角線的・360°・ひだ・同時存在の秩序・動物的本能・脱{床本位制}・人口という自然 という10のキーワードをもとに文章と図版から構成されている。一見絵本のように図版がたくさんあり文字が大きいが、文章は哲学的…

PACO展 ギャラリー happa

スキーマ設計デザインの3m×3m×3mのスモールセカンドハウスを見学。 係りの方が非常に親切に説明をしてくださり、さまざまな発見があった。10㎡以内であれば物置として申請できるらしく、固定資産税対策としてのコスト削減も見越した経済的な設計条件…